社宅家賃.com

社宅・借り上げ社宅の家賃相場の計算方法、役員・従業員の社宅の経費化に関する情報を初心者向きにわかりやすく解説。

◆社宅家賃の相場・税務の解説

◆社宅とは?

 社宅とは、主に会社(法人組織)が役員及び従業員の福利厚生の充実を考慮し、会社側が従業員の為に用意する戸建住宅や集合住宅、アパート、マンション等の総称じゃ。

 会社は会社が保有する社有地に社宅を建築したり、住宅やアパートを購入し社宅として役員や従業員に住宅を相場よりも安く賃貸することで経費化を図りながら実質的な家賃補助を行う事が可能となっておる。

 その為、大手企業や業績が大きくプラスになった企業は、会社の資産ともなる社宅を購入するケースが多いのじゃ。

◆借り上げ社宅とは?

 借り上げ社宅とは、会社(本社)や支店、営業所等からある程度交通の便が良い立地に位置するアパートや賃貸マンション等を会社名義で賃貸契約を締結し、役員や従業員に社宅として賃貸する物件のことを指しておる。

社宅と借り上げ社宅の分類【画像】

 一般的にはどちらのケースでも一括して「社宅」と呼ばれておるが、社宅として提供される物件が社有物件であるのか、それとも会社名義で賃貸契約をした賃貸物件であるのかの違いがある点は覚えておいて損はないじゃろう。

 尚、企業によっては、集合住宅やアパート一棟を丸々賃貸し借り上げ社宅として提供しておるケースも多いのじゃよ。

◆社宅と官舎・宿舎・寮の違い

 社宅と官舎・宿舎・寮の主な違いは、住宅を準備する提供主が民間企業であるか否かの違いじゃ。

 福利厚生の一環としての役割を持つ社宅と同様の性質を持つ住宅の代表としては「公務員宿舎」の存在が挙げられるのぉ。

 公務員宿舎は国及び地方自治体が公務員の為に準備する住宅で官舎とも呼ばれておる。(官舎も宿舎も同一の住宅を指しますが公務員向け官舎は国家公務員宿舎法により「宿舎」と定義されております)

 尚、宿舎の運営が国営の場合は「国家公務員宿舎」、地方自治体の運営の場合は「地方公務員宿舎」となっておる。

 また、地域住民の生活に関わるガスや水道、バス等のサービスを提供する公営企業が提供する宿舎は「寮」と名付けられておる場合もあるが、この場合も社宅や宿舎と同様、福利厚生の一環で用意された住宅のことを指しておるのじゃよ。